スキップしてメイン コンテンツに移動

2017.6.25-6.29 ICSHM2017~早川編~

Guten Tag

2年ぶり2回目の登場となりました早川平です。

時がたつのは早いもので、気が付けばM2となっていました……。

私事ではありますが、中尾先生からのDr.への誘いをお断りさせていただき(就職活動が終わり)、修論執筆に向けて日々研究に勤しんでいます。


そんなことはさておき、今回は表題にもあります通り、2017.6.25-6.29にかけて6th International Conference on Self-Healing Materials (ICSHM2017)に参加してきたことを報告させていただきたいと思います!

まずは開催地!
天気最高!海(湖)水浴をする人もたくさん!

高層ビル10階程度の高さの展望台から

ドイツのフリードリヒスハーフェンという港町でした。

写真に移っている海みたいなやつはボーデン湖という湖で対岸にはスイスとオーストリアが見えるんです。(ジャンウォンさんはドイツに来たというのに対岸のスイスにクギ付けでした笑)

このボーデン湖、海のように見えることから地元ではボーデンseaなんて呼ばれているそうです。

ちなみに、ドイツ語でハーフェンは港を意味するそうで、まさにハーフェン!って感じですよね。


続きまして、参加メンバー!

中尾研からは中尾先生、ジャンウォンさん、早川、和田の4名で参戦しました。

写真は電車からの風景を必死に撮影するジャンウォンさん(右)と和田(中央)、それを見てほほ笑む中尾先生です。

ほほえましい光景ですね。


この後、他のメンバーのブログ更新もあると思うので、ここからは個人的な内容について書いていきたいと思います!

今回のICSHM2017では

Self-healing behavior of Fiber Reinforced self-healing Ceramics using TiC healing agent layer

というタイトルで発表してきました。

序盤、まだ手がプルプルしている早川

堂々と、自信をもって発表することを心がけて臨みました。

本番ではあまり緊張しないタイプだと思っていたのですが、国際学会、やけに広いホールに気圧されてレーザーポインターがプルプル震えてしまいました。

修行が足りないので今後さらに精進していきます!

また、鬼門であった質疑応答もある程度は答えることができたのではないかと思っております。


自分にとって初めての学会発表かつ英語での口頭発表ということもあり学会参加登録をしたときから約半年、常にやり遂げることができるのか不安でした。

しかし、中尾先生や先輩・同期・後輩のアドバイスを受けて自分なりに全力で取り組んだことで無事に発表を終えることができました。

国際学会という場で発表したという経験一生忘れないと思いますし、今後の人生の大きな糧となることは間違いないと思います。


また、今回の学会を通して、自身が取り扱うセラミックス材料のみならず、高分子や、コンクリート等様々な自己治癒材料に関する知見を深めることができました。

実用段階に至っている物から基礎的なものまで、研究のレベルの高さを大いに感じることができました。

今回知った自己治癒材料が世界中で使われる未来を想像するとワクワクが止まらないのは僕だけではないでしょう…。

是非実現してもらいたいものです!!


最後に、今回の学会に参加させてくださった中尾先生には深く感謝しております。本当にありがとうございました。


また、学会の際にお世話になった他研の方々も本当にありがとうございました。とても楽しい時間を過ごすことができました!!
中尾研with尾崎研

中尾研with南口研(長岡技科大)、大塚研(東工大)、真田研(富山県立大)

このブログの人気の投稿

自己紹介します。

桜も咲き乱れ、暖かな春の陽気が心地よい季節になりましたね。 春 眠 不 覚 暁   処 処 聞 啼 鳥   夜 来 風 雨 声   花 落 知 多 少   (孟浩然「春暁」) とはまさにここ最近の様子を表しています。かの有名な孟浩然も、我々と国や時代も違えど似たような感覚に陥る。これは不思議でありながら非常に趣深いことであります。 孟浩然の活躍された1300年前の飛鳥時代や奈良時代の日本でも同様の感情を抱くたくさんの日本人がいたことでしょう。そして日本人も詩という形で、感情を表現するようになったのでしょう。平安貴族などはまさにその象徴ですね。 しかしどんな時代においても競争というものは必ず起こりえます。世界では未だに紛争が起こり、企業間でも競争が激しい毎日です。インパクトに残るCMで有名なサトームセンや石丸電機も厳しい家電量販店同士の競争に敗れて今では姿を消しています。盛者必衰ともいわれますが我々も日々コツコツと努力して輝いていけるように頑張りたいと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=RIY9lLC4CCM(サトームセン) https://www.youtube.com/watch?v=UEhFkf7twDk(石丸電機) さて。こんにちは!! 4月から中尾研究室に配属された猪刈俊輔です!4月からとは言っても11月くらいから研究室の皆さんには大変お世話になっていました。簡単ながら自己紹介をさせて頂きます! 名前    猪刈 俊輔(イカリ シュンスケ) 生年月日  1995年10月1日(21歳) 出身    神奈川県相模原市(非常に平和な街です。) 趣味    野球、プロ野球観戦、旅行、麻雀 など 将来の夢  カントリーマアムを超える売り上げを誇るお菓子を作ること 小5からずっと野球をやってました!純粋にボールを投げる捕る打つ。これに勝るものはありません。 これは高校の時のみんなで5厘にした時のです。どっかにいます。これしか画像がありませんでした。刺激が強いと感じた方にはイカリが謝罪しに行きます。ごめんなさい。 そしてやっぱりベイスターズが好きですね!2年生の時は23試合くらい、3年生の時もあんまり行ってないなあと思って数えてみたら10試合は軽く超えてました(笑)巷

ROUTE自己紹介

はじめまして。ROUTEで中尾研にお世話になっています、田島怜奈です。 この春から材料工学EP三年生です。 【プロフィール】 誕生日は2000年3年29日です。出身は神奈川県横浜市です。 好きな食べ物ランキングは以下の通り、 一位 焼き芋 二位 ほしいも 三位 いもけんぴ つまりお芋が好きです。 休みの日は心行くまでごろごろして、図書館いってお散歩して、本読んで寝る生活をしてます。出没地域は桜木町~伊勢佐木長者町らへんです。 最近自分への誕生日プレゼントに、ローマ人の物語(塩野七生著)全巻セットを買いました。読みたい人いたら貸しますよ! ブログに投稿するにあたって、新M2關根さんよりお題をもらったので、それについて書かせていただきます! Q1なんでROUTE入ったの? →研究室での活動や論文を書くってどんな感じなの?私にもできるの?と思ったのがきっかけです。 Q2なんで中尾研にしたの? →ROUTE用の研究テーマが一番面白そうで、さらに金属組織学の授業を受けて、先生に指導を受けたいと思ったからです。 Q3実際中尾研に入ってどう? →先輩はおだやかな人が多い、、、とか言っておくと人気出るかなとか思ったんですが(笑)、実際はやるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、とメリハリのある研究室だなぁと思っています。後輩の立場でこんなこと書くのは恐縮ですが、みなさんコミュ二ケーション力が高く、入った当初も新参者の私に気さくに声をかけてくださり、研究室に馴染めるようたくさんのご配慮を頂きました。先輩は神様みたいなもんだろとの先生のお言葉から、今では修士課程の先輩方をソクラテス、プラトンかのように崇め奉る毎日です← 以上、今年一年は授業を受けつつの研究室活動になりますが、精いっぱい努めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します!( ´∀` )

ぼくがかんがえるさいきょーのじこちゆせらみっくす            さんねんせい せきね

  どこにも書くところがないけれど,文章にしたかったのでここに投稿しておきます.内容は,博士論文を執筆する際に考えていた哲学についてです.かっこつけて哲学と言ってますが,ようは自己治癒セラミックスに関する僕の世界観のことです. 自己治癒セラミックスは現状,酸化反応を治癒機能に昇華したものが活発に研究されています.代表例はSiCの酸化反応で,SiC+3/2O2→SiO2+COで生じる体積膨張により部材のき裂を修復し,健全な状態に戻して再度使用できるといったものです.この酸化反応は800℃以上の高温下で生じるため,応用先としてはエンジン等の内燃機関が有望視されています.しかしながら,それ以下の温度域,例えば我々の生活温度である室温で治癒機能を発現するセラミックスは存在しません.(エネルギーを投入することで達成した関野らの例はあるにせよ) サステナブルな社会を目指す現代において自己治癒機能はあらゆる環境下(応用先)で求められるものです.では,自己治癒の応用先を増やすためにはどうしたらよいでしょうか.一言で言えば,自己治癒エージェントの数を増やしていくことです.自己治癒セラミックスは,化学反応を機能として用いています.その反応を引き起こす物質,先ほどの例だとSiCを「自己治癒エージェント」と呼びます.この治癒エージェントが増えることがそのまま応用先が増えることにつながります.例えば水和反応などの水が関与する反応を治癒機能として用いることができれば,水が存在する環境下例えば風呂場やトイレ,キッチンなどで治癒機能を発現させることができます.しかしながら,治癒エージェント開発の指針は一般化されておらず,エージェントの数を増やすことができないといった現状があります. エージェントをどうやったら設計し創り出すことができるのか?ということがこの6年間僕が考えてきた内容であり,博士論文の骨子です.僕は化学反応が再結合を含み,動的であるという原理原則から出発してエージェント設計指針の一般化を試みました. 僕はあらゆる化学反応が治癒のポテンシャルを持ち,エージェントとなり得ると思っています.なぜなら,化学反応とは一言で言えば結合の組み換えであり,再結合を本質的に含むからです.ではなぜ現在,酸化反応以外の反応を治癒機能として用いることができていないのでしょうか.それは,再結合すなわち治癒の因子