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第25回MRS年次大会

お久しぶりです。
学会発表を終えて、一安心の中尾研M1平田です。

無事第25回MRS年次大会という学会を終えたので、結果報告させていただきたいと思います。
まず、みなさんお疲れさまでした。そしてみなさん、大変お世話になりました。

というのも、この学会発表、自分はいろいろと問題だらけで、間に合うか不安で仕方ありませんでした。

まず、学会申し込む時点でいきなりトラブル発生しました。
学会の登録の段階で決めるセッションのジャンルを少し違うところに出してしまいました。私の研究は、水素貯蔵金属を用いたアクチュエータ特性評価なんですが、今回なんと「ソフトアクチュエータ」のセッションに出してしまいました・・・
金属を用いたアクチュエータなんでもろにハードアクチュエータなんですが。

アクセプトされてしまったので、変更不可能ということで、ソフトアクチュエータで発表する決意を固めました。(白目)

また、実験のほうも、本当にぎりぎりでした。
どのくらい大変だったかというと、とにかく大変でした。具体的に書いているとネガティブブログ全開になってしまうので割愛します。

発表練習もやばかったです。
どれくらいやばかったかというと、とにかくやばかったです。詳細は割愛します。

そうこうしているうちに、第25回MRS年次大会の12月8~10日がやってきました。
開催場所は横浜のみなとみらいです。
遠方じゃなくて本当によかった。

横浜開催ということで、研究室の人たちの多くがバイトで受付など頑張っていました。
私は、学校で発表練習していました。
下の写真は、受付バイトの玉川くんと平くんです。

12月9日にスマート・インテリジェント材料というセッションで、中尾研の私以外の人が発表しました。
私以外は、オーラルでの学会発表経験があり、貫禄のある発表でした。よかったです。
私も本当はここで発表するはずでした。

このセッションで、圧電体や形状記憶合金、磁歪アクチュエータの研究をされている方の発表を聞くことが出来、非常に勉強になりました。普段、同じアクチュエータとして本などで簡単に勉強することはあっても、最新の研究を聞ける場は無いので、とても新鮮でした。

また、他の大学の学生(大阪大学だったかな)の研究発表では、非常に密度の濃い研究をしていると思い、自分も次はあれくらいデータをたくさん出して、原理、現象までしっかり考察したいものだと感じました。


そして12月10日、学会最終日にソフトアクチュエータのセッションで自分の発表をおこないました。

ソフトアクチュエータの研究発表もかなり面白かったです。
スマホの次世代ディスプレイの話や(感圧式)、ポリマーを使ったロボットの指の開発など夢がある話でした。
学会って面白い話がいっぱい聞ける場なんだなあとしみじみ思いました。

そんな感じで、講演に聞き入ってしまい自分の番まで緊張しなくて済みました。

さて、自分の発表ですが、ソフトの研究者の前で、いきなり、「このアクチュエータはソフトではないです」みたいな導入で始まりました・・・

にも拘わらず、みんな真剣に聞いてくれました。メモをとっている方もたくさんいて、非常にうれしく感じました。
そのためか、発表も上手くいった感じでした。(自分の中では)
少なくともいままでの発表練習よりはうまくいきました。

さて、発表が終わって、外に出てまず思ったのは、みなとみらいっておしゃれな場所だということです。
景色を楽しむ余裕が生まれました。
下の写真は、自分が見たわけではないですが、夜のランドマークタワーです。

発表後は、後藤さん、吉岡さん、山口くんとともにアメリカンな昼食を食べて、学会を終えました。


振り返れば、この発表いろいろな方にお世話になったなあと思いました。

後藤さん、忙しい中、ほぼ毎日面倒を見て頂いて本当にありがとうございました。
発表の機会を与えてくださった中尾先生有難うございました。
前日の夜9時過ぎに発表練習に付き合ってくださった小柳さん、山口くんありがとうございました。

とにかくみんなありがとうございました。









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自己紹介します。

桜も咲き乱れ、暖かな春の陽気が心地よい季節になりましたね。 春 眠 不 覚 暁   処 処 聞 啼 鳥   夜 来 風 雨 声   花 落 知 多 少   (孟浩然「春暁」) とはまさにここ最近の様子を表しています。かの有名な孟浩然も、我々と国や時代も違えど似たような感覚に陥る。これは不思議でありながら非常に趣深いことであります。 孟浩然の活躍された1300年前の飛鳥時代や奈良時代の日本でも同様の感情を抱くたくさんの日本人がいたことでしょう。そして日本人も詩という形で、感情を表現するようになったのでしょう。平安貴族などはまさにその象徴ですね。 しかしどんな時代においても競争というものは必ず起こりえます。世界では未だに紛争が起こり、企業間でも競争が激しい毎日です。インパクトに残るCMで有名なサトームセンや石丸電機も厳しい家電量販店同士の競争に敗れて今では姿を消しています。盛者必衰ともいわれますが我々も日々コツコツと努力して輝いていけるように頑張りたいと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=RIY9lLC4CCM(サトームセン) https://www.youtube.com/watch?v=UEhFkf7twDk(石丸電機) さて。こんにちは!! 4月から中尾研究室に配属された猪刈俊輔です!4月からとは言っても11月くらいから研究室の皆さんには大変お世話になっていました。簡単ながら自己紹介をさせて頂きます! 名前    猪刈 俊輔(イカリ シュンスケ) 生年月日  1995年10月1日(21歳) 出身    神奈川県相模原市(非常に平和な街です。) 趣味    野球、プロ野球観戦、旅行、麻雀 など 将来の夢  カントリーマアムを超える売り上げを誇るお菓子を作ること 小5からずっと野球をやってました!純粋にボールを投げる捕る打つ。これに勝るものはありません。 これは高校の時のみんなで5厘にした時のです。どっかにいます。これしか画像がありませんでした。刺激が強いと感じた方にはイカリが謝罪しに行きます。ごめんなさい。 そしてやっぱりベイスターズが好きですね!2年生の時は23試合くらい、3年生の時もあんまり行ってないなあと思って数えてみたら10試合は軽く超えてました(笑)巷

ROUTE自己紹介

はじめまして。ROUTEで中尾研にお世話になっています、田島怜奈です。 この春から材料工学EP三年生です。 【プロフィール】 誕生日は2000年3年29日です。出身は神奈川県横浜市です。 好きな食べ物ランキングは以下の通り、 一位 焼き芋 二位 ほしいも 三位 いもけんぴ つまりお芋が好きです。 休みの日は心行くまでごろごろして、図書館いってお散歩して、本読んで寝る生活をしてます。出没地域は桜木町~伊勢佐木長者町らへんです。 最近自分への誕生日プレゼントに、ローマ人の物語(塩野七生著)全巻セットを買いました。読みたい人いたら貸しますよ! ブログに投稿するにあたって、新M2關根さんよりお題をもらったので、それについて書かせていただきます! Q1なんでROUTE入ったの? →研究室での活動や論文を書くってどんな感じなの?私にもできるの?と思ったのがきっかけです。 Q2なんで中尾研にしたの? →ROUTE用の研究テーマが一番面白そうで、さらに金属組織学の授業を受けて、先生に指導を受けたいと思ったからです。 Q3実際中尾研に入ってどう? →先輩はおだやかな人が多い、、、とか言っておくと人気出るかなとか思ったんですが(笑)、実際はやるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、とメリハリのある研究室だなぁと思っています。後輩の立場でこんなこと書くのは恐縮ですが、みなさんコミュ二ケーション力が高く、入った当初も新参者の私に気さくに声をかけてくださり、研究室に馴染めるようたくさんのご配慮を頂きました。先輩は神様みたいなもんだろとの先生のお言葉から、今では修士課程の先輩方をソクラテス、プラトンかのように崇め奉る毎日です← 以上、今年一年は授業を受けつつの研究室活動になりますが、精いっぱい努めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します!( ´∀` )

ぼくがかんがえるさいきょーのじこちゆせらみっくす            さんねんせい せきね

  どこにも書くところがないけれど,文章にしたかったのでここに投稿しておきます.内容は,博士論文を執筆する際に考えていた哲学についてです.かっこつけて哲学と言ってますが,ようは自己治癒セラミックスに関する僕の世界観のことです. 自己治癒セラミックスは現状,酸化反応を治癒機能に昇華したものが活発に研究されています.代表例はSiCの酸化反応で,SiC+3/2O2→SiO2+COで生じる体積膨張により部材のき裂を修復し,健全な状態に戻して再度使用できるといったものです.この酸化反応は800℃以上の高温下で生じるため,応用先としてはエンジン等の内燃機関が有望視されています.しかしながら,それ以下の温度域,例えば我々の生活温度である室温で治癒機能を発現するセラミックスは存在しません.(エネルギーを投入することで達成した関野らの例はあるにせよ) サステナブルな社会を目指す現代において自己治癒機能はあらゆる環境下(応用先)で求められるものです.では,自己治癒の応用先を増やすためにはどうしたらよいでしょうか.一言で言えば,自己治癒エージェントの数を増やしていくことです.自己治癒セラミックスは,化学反応を機能として用いています.その反応を引き起こす物質,先ほどの例だとSiCを「自己治癒エージェント」と呼びます.この治癒エージェントが増えることがそのまま応用先が増えることにつながります.例えば水和反応などの水が関与する反応を治癒機能として用いることができれば,水が存在する環境下例えば風呂場やトイレ,キッチンなどで治癒機能を発現させることができます.しかしながら,治癒エージェント開発の指針は一般化されておらず,エージェントの数を増やすことができないといった現状があります. エージェントをどうやったら設計し創り出すことができるのか?ということがこの6年間僕が考えてきた内容であり,博士論文の骨子です.僕は化学反応が再結合を含み,動的であるという原理原則から出発してエージェント設計指針の一般化を試みました. 僕はあらゆる化学反応が治癒のポテンシャルを持ち,エージェントとなり得ると思っています.なぜなら,化学反応とは一言で言えば結合の組み換えであり,再結合を本質的に含むからです.ではなぜ現在,酸化反応以外の反応を治癒機能として用いることができていないのでしょうか.それは,再結合すなわち治癒の因子