ヘイメン!
ご無沙汰しております。ヨシオカです。
この前、
「あなたって吉岡っていうより、ヨシオカね」
と真っ黒いドレスを来たレイディに言われました。しとしと雨の降る夕方、黄金町にあるカフェでのことです。すらりとした足をドレスから覗かせていましたが、どこか潰れたインコような印象を受ける女でした。顔はよく覚えていません。輪郭だけ少し、覚えています。
そういえば、再びDelftに戻って参りました。
なんだかんだでみんな元気そうで何よりです。そして「何か変わったかい?」と聞くと、みな口を揃えて「何も変わってないよ。研究の進捗もね」と口をそろえていいます。多分結構進んでいるのでしょう。そういうヤツらです。
これはとても有り難いことなのですが、今回はある海外での研究用の大型プロジェクトから滞在費を出資してもらっています。いやはや、とても助かります。この歳になって言うのも恥ずかしいですが、「お金をもらって研究をする」ということがどういうことか少しわかった気もします。その責任感も相まって本当はバリバリやりたいのですが、いかんせん今ヨーロッパは”サマーホリディ”真っ最中です。
大学は平日19:00に絶対閉め出されます。休日は研究室がある棟が完全にロックされていて、一歩も入れません。
とても健全なのですが、我々日本人の感覚からするとやはりちょっと驚く部分があります。「これで回るのか」、と。
やはり実験などをしていると、どうしても夜に試料を取り替えたりしなくてはならないこと出てくるんですね。そういう時はどうしているのか、と聞くと「しょうがないから夏休みが終わってからやる」という答えが返ってきます。さらに、精密な実験機器などの保守・管理を担っている技術者の方々数名がいるのですが、そのうちの一人は「明日から3週間フランス言ってくる」と今朝からワクワクが隠せていませんでした。「3週間機械壊れたって電話してきても絶対出ないから」と言っておりました。
本当に不思議ですが、これで回るんですねー
もちろん本当に必要な実験だったらある手続きをすれば休日でも入れるようになります。面倒ですが。ただ「入れなくなることがわかってんなら早くやれ。」というのが基本的なスタンスです。もちろん技術者の方々も一気に休むことはしません。代わる代わる休みを取っています。そして休みを取る前にはキチンと引き継ぎをしています。電話を取らないのも「ちょっとでも仕事のことを考えると止まらなくなるから、休む時はキチンと仕事と距離を取らないといけない」とのことです。
まぁ私からすればどれも理想にしか聞こえませんが、実際にそれが実行できる「システム」が整っているということが何よりも驚きです。
海外大学だと、「研究する人」「実験をする人」「実験をサポートする人」「実験器具を管理する人」「掃除をする人」などあらゆる仕事があって、専門家がいます。しかもそれぞれ複数人。まぁ単純にヨーロッパやアメリカ(?)の大学が持つ予算の規模が桁違いなので、いろんな人を雇えるってのもあるかもしれませんが、当然予算も含めてシステムですからね。
一方日本では、これ全部一つの研究室でやらないといけないことが多いです。日本のスタイルだと色々な事を学べるので、それはそれで僕は好きです。身に染み付いているスタイルですし。ただ、ユニットが小さい分どうしても無理が出てくる部分はあるかと思います。どうしても能力がある人に過剰な負荷が掛かりがちに見えます。周りを見ていると。そういった意味ではなんか社会主義的な感じですね(余談ですが、何となく日本人は生まれながらの社会主義気質だと思います。社会主義や資本主義のどっちがいいとか悪いとかではありません。「日本は資本主義の技術立国だ!」とか銘打ってますが、なんかこのキャッチコピーに踊らされて色々無理が出てきてないか?と思う節があるってだけです。最近)。
もちろん、ヨーロッパの大学のスタイルが完璧だ!とは全く思いません。こちらにも大きな問題があると思います。でもまぁそれは今度気が向いたら。
とにかくラーメンとかお好み焼きが既に恋しい!!!!
こっちの大学も日本の大学も一長一短ありますが、まぁ少なくとも、日本食は最高ですね。僕にとっては。間違いないです。
長くなってしまいました。
デルフトの写真何枚かと共にお別れしましょう。
(ちゃんとTU Delftの写真を撮ってないので、今度撮っておきます)
アディオス!!!!(ポルトガル)
ご無沙汰しております。ヨシオカです。
この前、
「あなたって吉岡っていうより、ヨシオカね」
と真っ黒いドレスを来たレイディに言われました。しとしと雨の降る夕方、黄金町にあるカフェでのことです。すらりとした足をドレスから覗かせていましたが、どこか潰れたインコような印象を受ける女でした。顔はよく覚えていません。輪郭だけ少し、覚えています。
そういえば、再びDelftに戻って参りました。
なんだかんだでみんな元気そうで何よりです。そして「何か変わったかい?」と聞くと、みな口を揃えて「何も変わってないよ。研究の進捗もね」と口をそろえていいます。多分結構進んでいるのでしょう。そういうヤツらです。
これはとても有り難いことなのですが、今回はある海外での研究用の大型プロジェクトから滞在費を出資してもらっています。いやはや、とても助かります。この歳になって言うのも恥ずかしいですが、「お金をもらって研究をする」ということがどういうことか少しわかった気もします。その責任感も相まって本当はバリバリやりたいのですが、いかんせん今ヨーロッパは”サマーホリディ”真っ最中です。
大学は平日19:00に絶対閉め出されます。休日は研究室がある棟が完全にロックされていて、一歩も入れません。
とても健全なのですが、我々日本人の感覚からするとやはりちょっと驚く部分があります。「これで回るのか」、と。
やはり実験などをしていると、どうしても夜に試料を取り替えたりしなくてはならないこと出てくるんですね。そういう時はどうしているのか、と聞くと「しょうがないから夏休みが終わってからやる」という答えが返ってきます。さらに、精密な実験機器などの保守・管理を担っている技術者の方々数名がいるのですが、そのうちの一人は「明日から3週間フランス言ってくる」と今朝からワクワクが隠せていませんでした。「3週間機械壊れたって電話してきても絶対出ないから」と言っておりました。
本当に不思議ですが、これで回るんですねー
もちろん本当に必要な実験だったらある手続きをすれば休日でも入れるようになります。面倒ですが。ただ「入れなくなることがわかってんなら早くやれ。」というのが基本的なスタンスです。もちろん技術者の方々も一気に休むことはしません。代わる代わる休みを取っています。そして休みを取る前にはキチンと引き継ぎをしています。電話を取らないのも「ちょっとでも仕事のことを考えると止まらなくなるから、休む時はキチンと仕事と距離を取らないといけない」とのことです。
まぁ私からすればどれも理想にしか聞こえませんが、実際にそれが実行できる「システム」が整っているということが何よりも驚きです。
海外大学だと、「研究する人」「実験をする人」「実験をサポートする人」「実験器具を管理する人」「掃除をする人」などあらゆる仕事があって、専門家がいます。しかもそれぞれ複数人。まぁ単純にヨーロッパやアメリカ(?)の大学が持つ予算の規模が桁違いなので、いろんな人を雇えるってのもあるかもしれませんが、当然予算も含めてシステムですからね。
一方日本では、これ全部一つの研究室でやらないといけないことが多いです。日本のスタイルだと色々な事を学べるので、それはそれで僕は好きです。身に染み付いているスタイルですし。ただ、ユニットが小さい分どうしても無理が出てくる部分はあるかと思います。どうしても能力がある人に過剰な負荷が掛かりがちに見えます。周りを見ていると。そういった意味ではなんか社会主義的な感じですね(余談ですが、何となく日本人は生まれながらの社会主義気質だと思います。社会主義や資本主義のどっちがいいとか悪いとかではありません。「日本は資本主義の技術立国だ!」とか銘打ってますが、なんかこのキャッチコピーに踊らされて色々無理が出てきてないか?と思う節があるってだけです。最近)。
もちろん、ヨーロッパの大学のスタイルが完璧だ!とは全く思いません。こちらにも大きな問題があると思います。でもまぁそれは今度気が向いたら。
とにかくラーメンとかお好み焼きが既に恋しい!!!!
こっちの大学も日本の大学も一長一短ありますが、まぁ少なくとも、日本食は最高ですね。僕にとっては。間違いないです。
長くなってしまいました。
デルフトの写真何枚かと共にお別れしましょう。
(ちゃんとTU Delftの写真を撮ってないので、今度撮っておきます)
アディオス!!!!(ポルトガル)
オランダより愛をこめて
ヨシオカ