中尾です。 とりあえず、初投稿です。 やはり教員として、研究についてコラムを書こうと思います。 さて、突然ですが、セルフヒーリング材料って本当に社会の役に立つのでしょうか? 正直なところ、大きく胸を張って「YES」とはいえません。なぜなら、セルフヒーリングするだけの材料では、メリットが少ないからです。 しかしながら、それとは逆に「セルフヒーリングする材料があれば ・・・」という声も多方面から耳にします。この言葉の裏には、自分たちの開発している材料の機能は最大限に生かしながら、セルフヒーリングで機械的な信頼性を確保したいということだと思います。 このように、様々な分野から夢の機能といわれるセルヒーリングですが、それは、既存の機能を損なわないというのが重要な問題です。 このためには、セルヒーリングという機能を一般化し、様々な機能との融合が必要です。逆に言えば、これなくしてセルフヒーリング材料の実用化はないといえるでしょう。 では、近いうちに続きを書くことにします。
横浜国立大学 材料工学の研究室です。 中尾航教授以下、自己治癒材料の開発を行っています。